テレビ業界経験者の再チャレンジ!

2018年3月7日

不安な転職活動

テレビ番組制作のアシスタントディレクターとして勤務していて、何らかの理由で退職した方が、再度テレビ業界に戻ってくるということは結構あります。

同じ業界に戻ってくるということは、決して番組制作が嫌いになったわけではなく、志半ばで退職せざるを得なかったのかと思います。

この場合、キャリアトレインの転職サポートでは、こんな退職理由の方がとても多いです。

■体調を崩してしまった
■精神的にやられてしまった
■病気にかかってしまった

元々健康な方が、このような状態になってしまうのには理由がないわけはありません。

テレビ業界への再チャレンジ

復帰への不安

番組制作アシスタントディレクターとして2年間勤務経験のあるFさん(25歳)

バラエティ番組を担当していたFさんは、休みが2週間に1日あるかないかという労働環境だったようで、体調を崩してしまい退職に至りました。

退職してから約1年が経ち、再び番組制作の仕事を志望することになりました。

Fさんは以前と同じバラエティ番組のアシスタントディレクターとして某番組制作会社から内定を得たのですが、体調を崩した時のことが蘇り、結局は内定辞退をすることになったのです。

Fさん「昔のことを思い出したら急に不安になってしまって・・・」

確かに、以前とあまり変わらない労働環境に戻り、「以前はダメだったけど今度は大丈夫!」という根拠も保証もありません。

不安で仕方のないFさんですが、どうしてもテレビ番組制作に携わりたい気持ちは捨てられません。

Fさんと話し合った結果、アシスタントディレクターではなく、制作デスクとしての復帰を目指すことになりました。

制作デスクは番組制作に必要なデスクワークを担当するポジションですが、スタジオ収録のお手伝いが発生することはあってもロケや編集に立ち会うことはほとんどなく、休日も比較的きちんと取れる労働環境です。

アシスタントディレクターとは目指す位置や将来的に成し遂げたいことは違いますが、番組を制作する同じチームの一員です。

アシスタントディレクターとして労働環境への不安が拭えないFさんには最適な選択でないでしょうか?

30代を迎えた時の働き方

番組制作アシスタントディレクターからアシスタントプロデューサーとしてステップアップしたTさん(29歳)

プロデューサーを目指して張り切っていたこともあり、無理をして身体も心も疲弊してしまい以前の会社を退職した経緯があります。

番組プロデューサーを目指したいTさんにとってはまさに志半ばの退職でした。

少しの期間、仕事離れたことにより自分の気持ちを再確認出来ました。

ただ、「身も心もハードな環境でやっていけるのか?」

30代を目前にしたTさんは考えるようになりました。

そこでTさんは、テレビ番組に拘らず、すべての映像コンテンツを対象にプロデューサーとして成長出来る環境を探すことにしたのです。

結果、某大手インターネット企業が運営するWEB動画コンテンツ制作のプロデューサーとして転職を果たしました。

テレビ業界の慣習とは異なり、休日や過剰な残業はNGとされる会社(社風)の為、Tさんは無理なく働くことが出来ています。

少し未来を考える転職

「辞めたくなかった」「もう一度挑戦したい」という気持ちを持って転職活動をすることは応援したいと思います。

しかし、また同じような結末が待っていては、再チャレンジした意味がなくなってしまいます。

以前と同じ仕事?働き方?で本当にやっていけるのか。

“戻る”という目先の目標ではなく、30代40代・・・になった時も自分に出来る仕事なのか。

考えてみて不安ならば諦めた方が良いというわけではありません。

番組に関わりたいならFさんのように、制作デスクなど、自分の体力と相談して出来る仕事もあります。

同じアシスタントディレクターだとしても、番組制作会社にも色々あり、きちんと労務管理しているところもいくらでもあります。

そのような会社を探すとか。

また、Tさんのように映像に関わる仕事を幅広く探す手もあります。

エンタテインメント業界で探すなら、事務職へのシフトチェンジや職種変更(番組制作アシスタントディレクター⇒WEB動画の編集エディターになった方も)もありです。

気持ちだけではどうにもならないこともあります。

身体と心のバランスをうまく保てる環境を探すことが出来ればと願います。

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≪石川かおり≫

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