内定承諾保留を快諾!?企業の本気度もわかる3つのポイント
転職活動をしていると、こんな悩みが出てくることがあります。
「内定承諾の連絡はどのくらい待ってくれるの?」
「応募した企業から返事が来ないけどいつまで待てばいいの?」
企業からの連絡を“待つ”応募者も、応募者からの内定承諾を“待つ”企業も、“待つ”という期間があると最初のテンションとは明らかに違って来るものです。
そんな企業と応募者の“待つ”問題でこんなことがありました。
■企業の選考が早すぎて保留
転職活動を始めて2週間で某映像制作会社の内定を得たKさん(30歳)
書類選考~面接~内定までの期間があまりにも早く、もう少し他社を見てから決めたいと企業にお願いをしたところ、快く快諾。「他社さんと比較して頂いて、納得してから弊社に来て欲しい」と、社長からの伝言を採用担当者から伝えられました。
選択肢は応募者にもあることも理解してくれる会社!
■返事を迫られた結果
某番組制作会社から内定を得たTくん(26歳)
面接では終始歓迎ムードで、早々の内定となりました。Tくんは他社の選考も進んでいた為、内定承諾を保留することに。ところが内定通知の翌日、「3日以内に返事をくれないようなら内定取り消しにします」と連絡がありました。他社の最終面接が控えていたので返事をすることは出来ず、結局内定はなかったことに・・・。
返事を急かす会社には要注意!
■選考が遅くて逃げられた
某映像技術会社への応募を済ませたKくん(25歳)
応募から2週間経っても書類選考の結果は届きませんでした。やっと面接の連絡が来たのですが、面接日時の設定までに1週間。面接後の合否連絡も2週間経った頃に来ました。結果は採用だったのですが、Kくんはその間に採用となった会社へ入社することに決めてしまいました。
企業からの返事が遅いと、応募者は企業にとって“本命”ではないと受け取ってしまいます。
内定承諾を保留する理由
求職者が企業に内定の返事を待ってもらう最大の理由は他社の選考待ちです。
他社の選考結果を待つということは、、、
①内定を保留している会社は求職者にとって本命ではない。
②内定を得た企業の勤務条件を比較して決めたい。
といったところが多いです。
内定承諾を保留する理由としては至って普通のことですが、保留にされた企業にとっては自社への入社意欲を感じることが出来なくなります。
ここでホワイト企業の場合、そんな疑りはひた隠します。
しかし、私の経験では、「他社と比較した結果、御社に入らせていただきたい」という応募者はあまりみたことがありませんが・・・。
やはり、内定を保留する求職者は、他社への気持ちの方が大きく、期待を寄せている傾向があります。
内定承諾保留のルール
内定の返事を待ってもらえる期間にルールはありません。
常識から考えると1週間程度ではないでしょうか?
ただ、他社の選考に時間がかかり、1週間以上待たせてしまうことも多々あります。
大きな企業の場合、一次面接だけでは済まず、二次~三次~最終面接となります。
適正テストや健康診断も選考に入ってくることもあります。
内定企業に選考状況を説明し、目安を伝えることは怠ってはいけません。
お願いもせずに返事までの期間を延び延びにしていると、印象は決して良くありません。
企業によっては、ある程度の期間以上は待ってくれないケースもあります。
ただ、よく考えずに焦って返事をしてしまい、後で内定辞退することは一番避けたいところです。
企業からの連絡が遅い理由
待たせるのは求職者だけではありません。求職者が企業からの連絡を“待つ”こともあります。
求職者を待たせる理由とは?
- ・応募書類を一定数になるまで集めている
・採用担当者が忙しい
・応募者が殺到している
・応募者全員と面接したい
・優先度の高い応募者がいる
・上長の判断待ち
などなど、考えられる理由はたくさんあります。
会社の規模や業種等にもよりますが、通常は応募から合否まで2~3週間で完結するものです。
企業は、本当に欲しいと思う人材ならば早く採用(確保したい)ものです。
2~3週間でも遅いくらいです。
理解出来る理由が見当たらないのに“待つ”場合は、補欠候補にされている可能性も、、、
企業の採用本気度がわかるポイントは3つ
- ①レスポンスが早い
②他社比較になっても相談に乗ってくれる
③採用条件を明確にしてくれる
何かにつけて返事が遅い、他社の選考があることに理解を示さない、給与等の条件提示もせず内定承諾を迫る。
内定の連絡に浮かれることなく、注意して企業を見るポイントです。
≪石川かおり≫