人材紹介業の基本に立ち返る!職業紹介責任者講習会

2015年7月1日

講習会

人材紹介会社では職業紹介責任者を立てる必要があり、5年毎に【職業紹介責任者講習会】を受講しなければなりません。

就職・転職という人生の一部を、少なからず背負う人材紹介会社の責務を実感する機会となっています。

そもそも人材紹介(職業紹介)って?

公共と民間を合わせて3つの事業があります。

  • ・ハローワーク(公共職業安定所)
    ・有料職業紹介事業
    ・無料職業紹介事業(学校、地方公共団体など)

キャリアトレインは【有料職業紹介事業】です。

有料職業紹介事業

会社設立時に約20種類の書類や提出様式を用意して、有料職業紹介事業の許可を取得しました。
厳しい審査をくぐり抜けたらそれで終わりではありません。

職業紹介責任者講習会では基本から立ち返ります。

講習内容は大まかに、、、

  • ・職業紹介とはなんぞや
    ・法令について(雇用対策法、労働契約法、労働基準法など)
    ・具体的な事業運営について
    ・公正な採用選考とは

講習会は何度も出席しているので、初めて聞く話はほとんどないのですが、改めて留意しなければならないことを確認する場となりました。

その中で、人材紹介会社として求職者と向き合う際のPOINTについて話がありました。

採用のPOINTは結局この3つ

  1. ①実務能力・実績(ビジネススキル)
    ②熱意・意欲
    ③人柄・人間力

この中で、大事にしたいのは③人柄・人間力です。

人材紹介会社も人間がやっているわけで、求職者に対して共感することが出来ないと辛いものがあります。
個人的な好き嫌いという話ではありません。

採用する側の企業も、人材紹介会社にとって大切なクライアントです。
求職者と同じく、採用を通じて幸せになって欲しい存在なのです。
人材紹介会社が共感出来ない求職者を紹介してWin-Winとなるでしょうか。
「仕事が出来れば人柄なんてどうでもいい」という企業には、ひとまず出会ったことはありません。

NGな質問を聞く人たち

耳が痛いマスコミ業界の『公正な採用選考』

『公正な採用選考』とは?

・応募者の基本的人権を尊重すること
・応募者の適性・能力のみを基準として行うこと

厚生労働省HPより

適性・能力以外のことを面接で聞いてはいけないし、当然選考材料にしてはいけないってことなのですが。。。

こんな質問はNG

「出身は?」
「家族構成は?」
「愛読書は?」

などなど、、、普通の会話で何気なく出るような質問でも選考の場にはふさわしくないのです。

ところが、マスコミ業界(テレビ、イベント、芸能など)の企業面接では、サラーっとこれらの質問が出てきてしまう場合があります。
別に就職差別でも何でもないのですが、マスコミ業界の面接ならではの“ノリ”がそうさせるのです。

例えば、、、

「血液型は何型?」
「通勤時間はどのくらい?」
「どんな本を読む?」
「兄弟いるの?」
「出身どこ?」

極めつけは・・・

「彼女いるの?」(さすがに男性にしか聞きませんが)

汗汗汗

少数精鋭のマスコミ業界の企業は、社員採用も家族が1人増える感覚です。

ざっくばらんに“会話”をすることが面接であり、“会話”によって求職者のコミュニケーションスキルのバロメーターにもなるのです。

また、求職者の方でも「あんなこと聞かれた」と憤るようでは、マスコミ業界には向いていないのかも知れません。

選考を左右するとは言いませんが、マスコミ業界の面接は、お国が定める『公正な採用選考』からはぶっ飛んでる印象です。

まとめ

労働者派遣法改正が今注目されていますが、職業紹介事業も数十年間の間にその在り方を見直されてきました。

職業紹介事業に求められるのは、ミスマッチの防止・改善、雇用の拡大・安定です。

簡単なことではありません。

特に、マスコミ業界は求職者が思い描く理想と現実との乖離が激しく、ミスマッチからの早期退職が続発する業界です。

課題は多いのですが、本当にチャレンジしたいという求職者の役に立つような人材紹介会社を目指し続けるしかないのです。

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《石川かおり》

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