【実録!内定者シリーズ】第18回:両親の反対で内定先辞退!?映像業界への就職に家族の理解が必要な理由
今月はこの3月卒業の新卒が内定ラッシュだという話は書きましたが、皆さん順調な方ばかりではありません。
今日は両親の反対にあって、就職先が決められない大学4年生のA君と面談しました。
某私立大学の卒業を控え、内定をもらった企業に就職すべきが悩んでいました。
堅い職業をされているA君の両親にとって、映像業界に息子が進むなんてまったく理解できないそうなのです。
大学も教員にさせる為に教育学部に通わせ、将来は公務員や近しい堅実な?職業に就いて欲しいと願っていたそうです。
ただ、A君の話を聞いていると、大学4年間で教員になろうと努力している気配もなく。
取れる見込みがあった教員免許も取得していません。
A君がさぼっていたかと言うとそうではなく、夢中になれることを見つけほぼ専念していたからなのです。
ある一風変わったスポーツ・・・パフォーマンスというのか、そういった活動なのですが、
プロとしてやっていくことも見据えていたそうです。
当然、この活動を4年間両親は間近で見ていたでしょうし、教員や堅い職業に就くつもりがないことは感じていたはずです。
大学4年間、散々好きなことをやってきた息子が就職の時だけ思い通りに行くとは思えません。
A君自身も迷いがあり、就職活動に出遅れたこともあるのですが、
自分の意思で就職先を選定し、内定を得たわけです。
「就職先を自分で決めてくる」という当たり前のことが出来ない息子ではないわけです。
以前、日経新聞の記事でこんなものがありました。
A君の両親も似た基準をお持ちで、会社選びに必要な点は以下になるそうです。
・資本金
・社員数
・設立が古いか新しいか
映像業界においてはこのようなことはほぼほぼほぼほぼ関係ありません。
会社に所属せず、フリーでがっつり稼いでるクリエイターもたくさんいます。
クリエイティブ業界において、よほど力のある大きい会社でない限りは個人の力で勝負するものです。
ただ、両親にとって未知の世界である映像業界にすぐに理解を求めても難しいかも知れません。
こんなに心配してくれる両親だとわかっていたならA君も相談しながら進めるべきでした。
過去には映像制作会社に就職した子供が、仕事が忙しくて家に帰ってこないと乗り込んできた親御さんもいました。
理解を得ないまま強行しても、どっかでまた揉めることになります。
今日の面談でA君の話を聞いている限り、本人の意思は固く、変えるつもりはないということでした。
A君と両親、双方の気持ちはよ~くわかります。
どちらの味方になるつもりもないのですが、A君の気持ちが本物であれば4月1日には映像業界に身を置いているでしょう。
A君をここまで悩ませるほど、大好きな両親にどうせなら応援してもらいたいですよね。