【2018年卒】売り手市場なのに就職できない!?
経団連の2018年卒の採用選考に関する指針に沿えば、今頃は「エントリー活動段階」のはずです。
まぁしかし、すでに面接~内定まで進んでいる企業はどんどん出てきました。
「面接・試験段階」34.9%
「内定獲得/就活継続段階」8.1%面接・内定段階ともに前年より早い進捗状況である。
調査:(株)アイデム「2018年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査」(2017年4月1日状況)
すでに内定を得ている学生の割合が高いことから、選考辞退率は28.2%にもなるそうです。
2018年卒業予定の大学・大学院生に対する企業の求人倍率について、2017年卒より0・04ポイント高い1・78倍になる見込み。
発表:リクルートホールディングス(2017年4月26日)
学生に有利な「売り手市場」が続くことがわかりますが、多くの学生が大手企業(従業員5000人以上)を希望する現実があります。
<中小企業(従業員300人未満)にとって厳しい採用環境>
中小企業への就職希望者は33%減の6万6000人
求人数は3・9%増の42万5600人
求人倍率は6・45倍
30万人以上も採用出来ないということに!
売り手市場なのに就職できない!?
「大手」「有名企業」にこだわる就職希望者は、48.9%増の12万4200人だそうです。
しかし、大手志向の2018年卒は例年以上に狭き門となるようです。
大手企業への就職希望者12万4200人
求人数は1.0%減の4万8900人
求人倍率0.39倍で希望者の3分の1強しか入社出来ない計算!?
マスコミ・エンタメ企業を志望する学生にも、大手に拘り過ぎてうまくいかない学生さん達がいます。
テレビ業界志望者で毎年あるパターン
番組制作を志し、テレビ局を受験するも全滅。
番組制作会社は1つも受けていない。
結局希望していたテレビ業界に入れず、一般企業へ就職。
しかし、入社から1年くらいでテレビ業界への未練が復活し、番組制作会社へ中途入社を希望するように。
ここで、同じ年の新卒者よりも数か月~数年遅れることに・・・。
芸能プロダクション志望者で毎年あるパターン
芸能マネージャーになりたくて、大手・有名芸能プロダクションを受けるも全滅。
結局エンタメ企業とはまったく関係のない企業に就職。
入社後も既卒可の大手・有名芸能プロダクションに応募をし続けるが、小規模の芸能プロダクションには目もくれず。
経験がものを言う芸能業界で、いつまでたっても経験者になれずにいる・・・。
規模や条件面だけで見れば大手・有名企業は魅力的ですが、「番組制作がやりたい」「芸能マネージャーになりたい」という本質的なことはどうなのでしょうか?
「大手でやりたい」「大手に入りたい」が見え隠れしているだけでは、企業としてはあまり魅力的ではないのです。
もっと広い視野を持ち、自分の本当の気持ちと向き合いながら就活することをお勧めしたいです。
≪石川かおり≫