なぜ多い?アシスタントプロデューサー(AP)希望者

2017年4月3日

アシスタントプロデューサー

テレビ業界では、番組制作スタッフとしてのスタートポジションとなるアシスタントディレクター(AD)は年中不足していますが、“アシスタントプロデューサー(AP)”というポジションを希望する方は多いという不思議な?傾向があります。

“アシスタント”というからには、アシスタントディレクターと同じようにスタートポジションなのかと言うと、少し違います。

プロデューサーをアシスト(補佐)するという意味では同じですが、アシスタントプロデューサーになるにはアシスタントディレクターとしての経験が必要なのです。

ほとんどのアシスタントプロデューサーは、AD⇒APというステップを踏んでいます。

中には、こんな風にアシスタントプロデューサーになった方もいます。

・番組制作未経験でいきなりアシスタントプロデューサーとしてスタートした方
・番組制作の事務・庶務・総務的なポジションである制作デスクからアシスタントプロデューサーにシフトした方
・プロデューサー志望の番組ディレクターがアシスタントプロデューサーにキャリアチェンジ

アシスタントプロデューサーのなり方には明確なルールがあるわけではありませんが、業務の多種多様さを知ればアシスタントディレクター経験を持っていた方が良い理由がわかります。

アシスタントプロデューサーの仕事とは?

アシスタントプロデューサーはプロデューサーの補佐として多岐に渡る業務を行います。

制作会社や番組によりアシスタントプロデューサーの業務範囲は異なりますが、基本的には下記の通りです。

■タレント事務所へ出演交渉
■出演者のスケジュール確保
■番組のスケジュール管理
■取材先との交渉
■各種許可申請(ロケ地の撮影許可など)
■番組予算、金銭管理
■手配(協力会社、技術スタッフ、撮影機材など)
■ロケ、収録(タレントサポートなど)
■編集(映像・画像の使用許可など)

その他にも、企画立案やスポンサープレゼンなどもアシストします。

また、アシスタントディレクターなどの面倒を見たり、スタッフのフォローするのもアシスタントプロデューサーの仕事です。

プロデューサーはもちろん、番組に関わるすべての人達が気持ち良く仕事を出来るようにするのがアシスタントプロデューサーのミッションです。

アシスタントプロデューサーの年齢層は?

アシスタントプロデューサーは必ずしもプロデューサーになる方ばかりではありません。アシスタントプロデューサーのプロフェッショナルとして、40代~50代超で活躍している方はいます。20代~50代超での、幅広い年齢層であることがアシスタントプロデューサー職の特徴です。

アシスタントプロデューサーの年収は?

目安は240万~450万円前後ですが、年収500万円を超える方もいます。ただし、平均よりも高い収入を得ているアシスタントプロデューサーの場合、フリーランスとして番組をいくつも掛け持ちしている方が多いのが実情です。

アシスタントプロデューサーに向いている人とは?

☆管理能力が高い
予算、スケジュール、出演者、スタッフなど、アシスタントプロデューサーの管理にかかっています。

☆コミュニケーション能力が高い
確認・連絡・相談・交渉など、番組に関わるたくさんの人達と常に連絡を取り合っています。明るさと社交性が必要です。

☆面倒見が良い
アシスタントディレクターなどのスタッフをフォローします。精神的なフォローも大切で、若いスタッフの相談相手となることもあります。

☆気遣いが出来る
常に先を読んで行動し、収録やロケなど、番組制作が円滑に回るよう細部まで気を配ります。

☆臨機応変な対応が出来る
番組制作の過程は予定通りに進まないことが多々あります。急な変更にも慌てずに冷静で柔軟な対応が求められます。

アシスタントプロデューサー希望者はなぜ多い?

プロデューサーはまだまだ男性の方が多いかと思いますが、アシスタントプロデューサーは女性の方が目立ちます。

キャリアトレインの転職サポートでご来社いただくアシスタントプロデューサー希望者もほとんどすべて女性です。

そうなると女性ならではの志望理由も出てきます。

■休日・勤務時間の調整が出来る
比較的、アシスタントプロデューサーは自分で業務の調整が出来ます。結婚・出産を経験して勤務を続けている方もたくさんいます。

■ディレクター志望ではない
プロデューサーよりもディレクターの方が断然女性が少ない現実があります。番組企画・演出力に加え、強い精神力と体力が必要とされるディレクター職を最終的に志望するよりも、気配りと調整力で活躍出来るアシスタントプロデューサーを志望する女性が多いようです。

■女性のキャリアが築きやすい
アシスタントプロデューサーはスキルアップしながらも一生同じポジションでいられます。安定的に自身の能力を磨くことが出来るのです。

アシスタントプロデューサーは究極の何でも屋!?

制作会社や番組によっては、アシスタントプロデューサーがいないところも多々あります。

プロデューサー、ディレクター、アシスタントディレクター、制作デスクなどが業務を兼任していることも珍しくありません。

ある番組制作会社の社長が「ADとAPは何が違うの?」とおっしゃっていたのですが、それぞれのポジションの業務が明確に分担されているわけではないのです。

あえてADとAPの違いを考えてみると、、、

・APの方がADよりも経験値が高い方が多いので、ADを引っ張る立場でもある
・ADよりも年齢層が高い
・金銭関係をADよりも多く扱う
・編集作業にどっぷりつかない

偉ぶることも出来ず、アシスタントディレクターよりも対外的に登場する場面が多い分、きちんとしていなければならないアシスタントプロデューサー。

時にはアシスタントディレクターのようにパシリになることだってあります。

番組制作における究極の何でも屋は、アシスタントプロデューサーなのかも知れません。

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《石川かおり》

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