面接への扉を開く!?履歴書の自己PR文

2016年2月24日

「自己PRってなんですか?」

キャリアトレインの就職・転職サポート面談にお越し頂いた求職者(登録者)が、ある企業にエントリーすることになったので、企業に提出する為に【自己PR文】の作成を依頼した時のことです。

この方にお持ち頂いた履歴書の書式には、【志望動機】欄はありましたが【自己PR】欄はありませんでした。

履歴書(自己PR欄なし)

履歴書(自己PR欄なし)

履歴書(自己PR欄あり)

自己PR欄のある履歴書

確かに、【自己PR】欄のないJIS規格の履歴書は多いのですが、まだ見ぬ採用担当者に向けて自己PRが出来るのであれば、あえて自己PRを記入出来る履歴書にするべきだと思いませんか?

「自己PRなんて書くのが面倒」

「PRすることなんかない」

「何を書いたら良いのかわからない」

本人が自分のことをわからないのなら、他人はもっとわかりません。

企業の採用担当者はまず、履歴書だけで応募者を判断します。

何のアピールもない応募者に、やる気や魅力を感じるでしょうか?

【志望動機】と【自己PR】の違い

志望動機を書いているうちに、自己PRっぽくなってしまうことがあります。
同じような内容になりがちで、書き分けるのは難しいかも知れませんが、明確な“目的”を持って書いてみてください。

【志望動機】を書く目的は「その会社を志望したのはなぜなのか」

・志望動機に結びつくような体験談

・その企業でなければならない理由

・何をどうしたいからその企業を志望するのか

・その会社ならではの動機   など

【自己PR】を書く目的は「自分はこんな人間です、お役に立ちませんか?」

・性格や人間性をアピールする

・持っている免許や資格、スキルをアピールする

・これまでの人生で経験したこと

・何をやってきて、何が出来るのか  など

よく、「未経験者歓迎」という表記がされている求人がありますが、何も出来ない方を求めているわけではありません。

その業務については未経験だけれども、自分はこんな経験があるとか、業務内容をきちんと調べて理解してきましたとか、未経験なりのアピールは必須です。

クリエイティブ業界の自己PR

普段から自分の考えやアイディアを形にしているマスコミやエンタメ・クリエイティブ業界の方は、自己PRも趣向を凝らしたものが多いのが特徴です。

この場合、履歴書内の小さなスペースに記入するのではなく、別紙で自己PRを用意しています。
パワーポイントを使って自己PRと言うプレゼン資料を作成する方も多いです。

<人事が会いたくなる自己PR>

履歴書②自己PR

なぜ自己PRが書けないのか?

①文章力がない
⇒テレビ業界の場合、企画書や台本、カンペ、アナウンス原稿など、文章を書く機会がたくさんあります。文章力に自信がない方は、意識するだけで変わってくるはずです。読む人のことを考えると、読みやすく親切な文章になってくるのではないでしょうか。

②説得力がない
⇒就職・転職活動における自己PR文は、採用担当者に自分という人間を売り込み、「採用してください」と説得することです。本当のことでなかったり、あまりにもつまらないことを誇張し過ぎると、読む方は訝しく思い、読む気が失せます。

③志望度が低い
⇒本当にその会社に入りたいと思っていたら、「何を書いたらいいのかわからない」どころじゃないはず。好きな人に告白する時、その人の前でただ黙っているだけでは想いは伝わりません。

④仕事(会社)への理解度が低い
⇒自分の何が、会社の何に役に立つのか理解していなければ的外れなアピールになってしまいます。志望企業について詳しく調べることで、何をアピールしたら効果的かわかるようになります。

自己PR欄は履歴書の一部であって、実は重要なポイントとなっていることを、応募者の皆さんは意識が足りていないかも知れません。
「この応募者に会いたい!」と思わせるのは自己PR次第と言ってもいいのです。
履歴書を書く時、自己PRを書くことを面倒に思わず、自分という人間を映し出す場所だと意識してみてください。

就職・転職サポート応募

《石川かおり》

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