要注意! 「現職が嫌だから」だけの転職

2017年6月12日

会社を辞めたい女性

「現職が嫌で嫌で仕方がない!」

そんな理由でキャリアトレインの転職サポート面談に来社したTさん(22歳)

Tさんは今年の4月に新卒で資材メーカーに就職したばかり。

入社前に受けた業務説明と、実際に行っている業務内容に食い違いがあり、新卒入社2ヶ月にして、「もう耐えられない!」と転職を決意しました。

大学生の時に趣味で映像をかじったことがあるそうで、テレビ業界への転職を思いついたそうなのです。

しかし・・・

「現職が嫌」という転職理由しかないTさんは、テレビ業界での目標ややりたいことが一切ないのです。

面接で認識!

転職サポート面談では番組制作について説明し、厳しいこともたくさん伝えたのですが、それでも「挑戦したい!」と言うTさんの気持ちを尊重し、某番組制作会社を紹介しました。

その番組制作会社の人事担当者には、Tさんの転職動機やテレビ業界での目標が薄いことを正直にお話しました。

人事担当者の方は、「少しでも番組制作に興味があるなら」と快諾してくださり、面接を行ってもらったのですが・・・。

そこでTさんは改めて“番組制作に興味がない”ことを認識することになりました。

①面接を受ける会社が制作している番組を観たことがない
②制作者の気持ちを聞いても心が動かない
③休みを惜しんで番組を制作したいと思わない
④普段ほとんどテレビを観ていない
⑤好きな番組や制作してみたい番組が思いつかない ・・・etc

面接で人事担当者に色々と質問される中で、Tさんはテレビ番組制作に対しての熱がないことを思い知ったのでした。

テレビ業界は人手不足なので、番組制作スタッフとしてスタートを切ることは難しくありません。

しかし、「何でもいいから」と言って逃げ込む世界ではないことは入ってすぐに実感すると思います。

繰り返す早期退職

番組制作会社での面接を終えた後、Tさんと話し合ってもう少し慎重に考えて転職活動をすることになったのですが・・・。

現職から一刻も早く抜け出したい気持ちが先立ち、Tさんは他の人材紹介会社への登録に行ったのです。

その人材紹介会社から、「とりあえずADをやれば先は開けるから」という意味不明の説得を受けたTさんFは、興味がないと思い知ったはずの番組制作会社に転職してしまったのです。

番組制作がやりたくて入ってきた他の社員達ともかみ合わず、休日返上で撮影や収録が重なった週に逃げるように退職してしまいました。

またもや入社2ヶ月での退職です。

新卒22歳にして職歴2社!!!

履歴書を汚しただけの転職です。

『ここではないどこか病』に注意!

転職は縁やタイミングも大事、大胆な決断や勢いが必要なこともあります。

早く決めることが悪いことでは決してないのですが、Tさんの場合は現職からの逃避でしかありませんでした。

多かれ少なかれ、皆さん現職に不満があって転職を考えることはあるかと思います。

『ここではないどこか病』が深刻に発症している場合、一旦立ち止まることが必要です!

経験者も要注意!
2014年11月4日ブログ「発症注意!『ここではないどこか病』無益な転職を繰り返さない為に・・・」

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《石川かおり》

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