面接という『会話』で“失敗しない採用”

2017年2月13日

自分の言葉で話す女性

2月に入り、2018年度新卒採用の選考がすでに佳境に入ってきた民放テレビ局もあります。

経団連加盟企業の指針では2017年3月から一斉に解禁としていますが、民放テレビ局は2016年12月にはエントリーを閉め切っている状態です。

2017年3月の解禁時期には日本テレビやテレビ朝日などでは最終面接を終えています。

それにしても新卒採用の場合、何回も面接が行われます。

都内民放テレビ局で言うと、1次~2次~3次~最終面接と行われ、さらに合宿選考がある局もあります。

番組制作会社やポストプロダクション等の新卒採用でも同じです。

1次~2次~3次~最終面接まで面接官はかわりますが、これだけ何度も何度も面接をすることでわかることとはなんでしょうか?

面接で知りたい3つのこと

面接でほぼ必ず聞かれる基本的な質問があります。

■志望動機 ⇒自社への志望度の高さ
■希望職種について ⇒企業研究がきちんと出来ているか
■キャリアビジョンについて ⇒やりたいことと企業が期待することにズレはないか

この基本的な質問プラスアルファで、採用担当者が知りたいことは結局のところ3つです。

①辞めないか?
②社風に合うか?
③ストレス耐性はあるか?

企業にとって痛いのは、せっかく採用した新卒に辞められることです。

退職理由で多い人間関係は社風に合わずに浮いてしまったり、チームワークの悪さが原因の場合もあります。

また、メンタルの強さは長く働いてもらう為に重視すべき点です。

面接という『会話』を重ねることで、企業・応募者双方にとって“失敗しない採用”をしようとするのです。

企業の採用担当者に今までの新卒採用で成功したと感じたことについて聞いたところ、半数以上が「面接の際に時間をかけたコミュニケーションをとったこと」と答えている。

出典:「採用実態と優秀な人材の定義に関する調査」
調査:株式会社ジースタイラス(2015年9月)

なかなか面接で余裕を持つことは難しいかも知れませんが、面接は発表会の場ではありません。

応募者が意識したいのは面接官といかに『会話』が出来るかということです。

意識したい面接での会話

これまでにテレビ業界で内定を得た先輩達が、面接での会話ではこんなことが大切だと振り返っています。

■楽しい話題にする

都内キー局A君
「面接官が興味を持ってくれるような話題を選び、笑顔で面白く話すことを心掛けました。」

■人と違う趣味を持つ

都内キー局Bさん
「趣味が旅行だけでは個性がないので、旅行の何が楽しいのかマニアックに語れるようにしました。」

■社会問題

都内キー局子会社C君
「今気になるニュースを聞かれ、みんなが言いそうな大きなニュースは避けるようにしました。」

■きちんと説明する

番組制作会社D君
「大学での出来事を話す時、何も知らない人にもわかるように省略せずに丁寧に説明しました。」

■笑いのつぼを知る

番組制作会社Eさん
「バラエティ志望なので、自分と笑いのつぼが合う会社を探していました。面接で話すことにウケてくれるかどうか意識していました。」

■正しい日本語で話す

番組制作会社Fさん
「若者言葉が出ないように気をつけました。大人と会話することに普段から慣れるようにしていました。」

みなさんそれぞれに工夫を凝らし、面接に臨んだことがわかります。

自分の言葉を持つ

面接同行をしていて、どこかのマニュアル本に書いてあることをそのまま話してしまう応募者がたまにいます。

そんな時、面接官の顔を直視出来ません。

あまりにもつまらなそうな顔をしているからです・・・。

応募者は一生懸命話していて気が付かないのでしょう。

残念ですがこれでは面接官に何も伝わらないですし、聞きたいと思ってもらえないのです。

自分のやりたいことを追及すれば自分の言葉で話せるようになるはず!

面接で取り繕うことを考える前に、自分のやりたいことを整理することをおススメします。

就職・転職サポート応募

《石川かおり》

PAGE TOP