「テレビ局志望!」なのに「番組制作は希望しない」・・・!?

2015年2月18日

昨日、某都内テレビ局の喫茶店で打ち合わせをしていたら、リクルートスーツの集団が行列をなしていました。

なるほど・・・2016年度新卒の採用試験ですね!

まずは何かの書類を提出する為に受付に並んでいるようですが、建物から出てしまいそうなくらい行列です。

受付を済ませると、階段で1階から2階に上がり、椅子に座らされ何やら説明を受けています。

時折響き渡る学生達の「はい!」という返事。

清々しい気持ちになりました。

この日はグループ面接だったのでしょうか、比較的早く退出してくる様子でした。

短時間の選考会に物足りない顔をしている学生もたくさん見受けられました。

元々友達なのかわかりませんが、数人で談笑しながら帰る学生と、一人でサクサク帰る学生がいて、もしかしたらコミュニケーションはここから始まっているのでは?なんて見方もしてしまいました。

採用選考の過程で友達になる学生はたくさんいます。

情報交換の意味合いが強いのでしょうが、そのくらい社交的でいた方が業界向きかも知れませんね。

テレビ局を受ける新卒

私の打ち合わせ相手はこの局で勤務しているプロデューサーだったのですが、その方に聞いたところ、2016年度新卒は『制作志望』がかなり少ないらしいのです。

多いのは、『広報』や『編成』。あとは、番組以外の事業を手掛ける部署だそうです。

テレビ局に入りたい ⇒ 番組制作ではない?

一昔前ならちょっと考えられない現象ではないでしょうか。

こうなると、テレビ局に入れなかった場合、番組制作会社に目を向ける学生がどのくらいいるのか不安になります。

テレビ局に入れるのはホンノひと握りの学生です。

上位校の学生で占められる現実もあり、テレビ局を受けることが『記念受験』的に捉えなければやってられません。

テレビ局への志望動機が番組制作であるならば、番組制作が出来るところを探すはずです。

就職読本に載っている会社や、映像の協会に所属している会社なんてごく一部です。

何百、何千とある番組制作会社の中から選択出来るのにやらないのは、やはり番組制作に対してそれほどの情熱がないということでしょう。

学生のうちに、何に情熱を傾けたらよいかなんてピンと来ないかも知れませんが、せめてテレビ局を受ける学生には、番組制作会社にも目を向けてもらいたいものです・・・。

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《石川かおり》

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