何が違う?アシスタントディレクターが育つ会社

2019年1月30日

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先日、キャリアトレインの転職サポート面談にいらした番組制作アシスタントディレクターのNさんは、29歳でテレビ業界に飛び込み、今年30歳になります。

番組制作スタッフを派遣している会社に所属し、某バラエティ番組に配属され、テレビ局内のスタッフルームで勤務しています。

所属会社とテレビ局との派遣契約は半年毎に行われ、Nさんは次回3回目の更新を迎えます。

Nさんとしては引き続き更新を希望しているのですが、番組の都合でどうやら更新が出来なくなりそうなのです。

所属している派遣会社からは、別の番組や別のテレビ局での勤務を打診されているそうですが、また同じようなことがあるのではないかとNさんは不安に思っています。

配属された番組で仕事を覚えて、やっと慣れてきた頃にまたリセットされてしまう気持ちになってしまったのです。

また、Nさんの所属している派遣会社は、自社で番組を制作することは一切なく、常に指導してくれる先輩(ディレクターなど)もいません。

30歳になるNさんは焦っています。テレビ業界でのスタートが周りより遅くなった分、早く成長したいのにNさんをきちんと見てくれる人がいないのです。

一方、Nさんと同じようにテレビ業界でのスタートが遅くなったのに急成長を遂げているアシスタントディレクターがいます。

今年31歳になるWさんは、30歳を目前にした頃、番組制作会社に転職しました。

アシスタントディレクターとしてスタートし、たった1年で番組のコーナーの1つをディレクターとして任されることになりました。

Wさんは大学卒業後、約8年間一般企業の営業職として勤務していた方です。

社会人としてのベースはもちろん、交渉力やコミュニケーションズ力が備わっています。

Wさんはこれまでの経験を番組制作にも活かすことが出来たので、吸収が早かったのかもしれません。

また、Wさんが入社した制作会社は、自社制作番組を中心に手掛けています。

社長以下、プロデューサーやディレクター、先輩ADが常に目が届く場所にいて、Wさんを指導しています。

テレビ業界デビューが遅かった2人のアシスタントディレクターですが、1年ちょっとでこのような差が出てしまいました。

育ててくれる会社

面接などで入社前に会社のことを知るのは限界がありますが、それでも可能な限り探ることは出来ます。

新人に対してどのような教育方針であるのか、聞かなくても丁寧な会社は説明してくれることもあります。

(例)番組制作会社A社

月に1度、社内で企画発表会を行い、アシスタントディレクターも全員企画提出が求められる。上長は企画を立て方から企画書の作り方、プレゼンの仕方まで指導し、本番に備えさせる。企画発表会で採用された企画は、全社あげてブラッシュアップし、テレビ局への企画提出となる。

多忙を極める毎日の中で、月1度の企画提出はとても大変なことだと思います。

指導する上長(ディレクターなど)は、自分の企画制作と並行してアシスタントを指導するわけですが、それだけ熱を入れて育てるということです。

アシスタントディレクターを人手としてしか見ていない会社ではないことが良くわかります。

また、社員が育っていく環境の違いもあります。

①派遣中心

上記のNさんのように、テレビ局へ派遣されて番組を作る勤務形態があります。

番組制作会社や派遣会社の“社員”として派遣されるわけですが、派遣先の環境によって運命がわかれることもあります。

テレビ局の番組スタッフルームには、様々な会社から派遣されてきているスタッフがいます。

自社の先輩(ディレクターなど)と一緒に派遣されれば、自分のことを見てくれる人はいることになります。

ただ、ポツンと1人(もしくは同じようなキャリアのAD)のみで派遣された場合、別の会社の誰かがどのように自分を見てくれるのかわかりません。

そんな中でも自分をアピールして上に上がっていくADはたくさんいますし、このような働き方がテレビ業界とも言えるので珍しいことではありませんが、成長する環境としてベストではないこともあるかと思います。

②自社制作中心

Wさんが入った会社のように、自社で企画した番組を制作している会社があります。
※完全パッケージ(完パケ)制作

社員を基本的にはテレビ局などへ派遣はせず、社内で育てることになります。

みんなの目が届く範囲に新人を置くことが出来るので、徹底的に教育することが出来ます。

また、社内ならば何とかなるので、新人に積極的に機会を与えることも出来ます。

参考:2017年6月21日ブログ「≪自社制作中心≫の番組制作会社とは?」

機会を得るには

この『機会を与える』という教育方針こそが社員の成長に繋がると、これまで見聞きしてきて感じていることです。

もちろん、派遣されたからといって機会が得られないはずはありません。

ましてや、「機会を与えてくれるまで待つ」という受け身の姿勢ではどこにいても同じですよね。

知識や経験なんてまったくのゼロスタートで何の問題もありません。

今活躍しているアシスタンディレクターはほとんどゼロスタートです。

ただの番組のお手伝いさんで終わらない方は、やはり自分から覚えよう(機会を得よう)とする姿勢が目に見えてわかるものです。

自分のやる気を活かせるような会社が見付かれば一番良いですね。

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≪石川かおり≫

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