『6S』で人が集まる番組制作会社!

2017年3月27日

女性社員

アシスタントディレクター希望のKさん(女性・23歳)の面接同行で、あるテレビ番組制作会社を訪問した時のこと。

この番組制作会社は、社内に入る手前に会議室があり、中の様子を見ることのないまま面接が行われました。

面接ではきちんとスーツを着た感じの良い人事担当者からお話を聞き、Kさんはアシスタントディレクターとして頑張る決意を新たにしました。

「では来週から頑張りましょう!よろしくね!」と言った具合で即日内定となり、社内に案内されることになったのですが・・・。

出入口のそばには事務職系の女性社員たちが座っています。

奥へ行けば行くほど制作色が強くなります。

だんだんアシスタントディレクター風の若い社員たちの姿が見えてきました。

このあたりで、何やら違和感を感じるようになりました。

そう、足元にモノが散乱していて真っ直ぐに歩けないのです!

床に散乱するモノを踏まないように気をつけながら進むと、ディレクターたちが座る一角にたどり着きました。

ここで雰囲気が一変!!!

ゴミ

内定受諾をためらう社内環境

頭ぼさぼさで冬だというのに裸足にスリッパの男性ディレクターが、虚ろな目でパソコン仕事をしています。

どうやら映像編集作業を行っているようですが、ディレクターの周囲はペットボトルや食べ物の残骸で溢れています。

と、このような状態のディレクターが1人、2人、3人・・・と。

人事担当者が「今度入るADのKさんです」とKさんを紹介し、Kさんは元気よく「よろしくお願いします!」と挨拶をしたのですが。

ディレクターたちはちょっと顎を突き出すだけで、Kさんを見ようともしません。

すると突然1人のディレクターが、「おい○○!あれ終わってんのかよ!」と少し離れたところにいるアシスタントディレクターを怒鳴りつける始末。

私はKさんのやる気がサーっと引いて行くのが見えるようでした。

何かを訴えるような目でこちらを見るKさん。

帰り道でKさんから、「内定を受けるかどうか考えさせて欲しい」と言われたことは、言わずもがな・・・?

テレビ局でも番組制作スタッフのデスクがあるスタッフルームは、何もぶつからずに真っ直ぐ歩けないという状態は同じです。

昔から番組制作の環境は、整理整頓が出来ていなくて当たり前という空気が漂っていますが、さすがに気付いて欲しいです。

IT企業やWEB系の企業に人を取られるとぼやいていますが、だって向こうはおしゃれでキレイなオフィスなんですもの。

求人広告やHPを眺めてみても、社内も働く人たちの身だしなみも明らかに違います。

決して企業規模の問題ではなく、クリエイターとしてのポリシーが環境に現れているようです。

クリエイティブ業界を志望する若者たちがどちらの環境を選びたいと思うのか、考えるまでもありません。

人が集まる番組制作会社

安心してください!

昨今の番組制作会社だっておしゃれでキレイなオフィスは存在します!

それは「社員の採用が出来る会社(人が採れる)」とも言えます。

良い会社(ホワイト企業)の定義は何も上っ面のことばかりではありませんが、しかしながら上っ面で感じ取れることもあります。

オフィスがきれい

《人が採れる会社はココが違う》

女性スタッフが多い

・女性が働きやすい環境が整っている
・女性のスキルアップを奨励している
・社内制度が整っている

社員が楽しそうに働いている

・明るい声が聞こえてくる
・笑顔が見える会社
・程よい雑談で円滑なコミュニケーション

オフィスがキレイ

・整理整頓されていて仕事の効率UP
・汚い社内でルーズな社風を想像
・クリエイティビティを感じる

某ポストプロダクション(映像編集スタジオ)では、社長自らが毎日トイレ掃除を行っているそうです。

100名を超える社員がいて、掃除屋さんを頼めないわけではありません。

トイレ掃除を通じて、社長は社員のモチベーションを上げる6Sを体現しているのです。

《6Sとは?》
整理、整頓、清潔、清掃、作法、躾

キレイな社内で仕事の効率もモチベーションもアップさせましょう!

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《石川かおり》

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