採用を成功させる“熱”のこもった人事

2015年12月16日

熱のある人事

人材紹介会社にとって、まさに人材の紹介先企業がクライアントです。

クライアントの意向に沿った人材を紹介することが仕事です。

ただ、この意向というのが混乱を招く場合があります。

それは人事と現場との意向が異なる場合です。

人事⇒現場⇒社長という流れで面接を進めるのが一般的ですが、人事だけの判断で現場に送り込まれる採用もあります。

しかし、面接よりもずっと前の段階の【求人依頼】が採用の肝となることが多いのです。

人事から求人の依頼をいただく際、実際に働く部署(現場)のことをどこまで把握しているかで求人の精度に違いが出ます。

人材紹介会社は求人部署(現場)の実態を出来る限り知ろうとします。

それは当然で、登録者へ正確に伝えることでアンマッチを防ごうとするからです。

何を聞いても曖昧で、現場の顔色ばかりを伺っている人事もいます。

現場からは採用(人材補充)を急かされて、人材紹介会社には候補者の紹介を急がせて。

人事は苦労が絶えないポジションであることは確かです。

採用の成功は人事にかかっているのに

「この人じゃなければ良い人材を紹介出来るのに」と思う人事は実際にいました。

求人の中身を詳しく知りたいだけなのに、何を聞いてもそっけない返事。

学生や若い候補者のことをよくも悪く言えるなと思うような感じワル~い人事。

人事=会社の印象になる為、「こんなに良い会社ですよ!」と登録者に言えなくなってしまいます。

ただ、何よりも1番困るのは会社に訪問させてくれない人事。

新規クライアントの場合、会社に訪問して説明したりされたりするものです。

「挨拶を・・・」と言っても「人材が見つかった時に連絡ください」とピシャリ。

行ったこともない会社、会ったこともない人事。どうやって登録者に説明すればよいのやらです。

人材紹介会社は下請けではない

大切な登録者を紹介するわけですから、大事にしてくれる会社に人材を紹介したいのは当たり前です。

幸いにもキャリアトレインのクライアントでは稀ですが、過去にはこんな人事がいました。

  • ・人材の紹介しても連絡をくれない(連絡が取れない)
    ・休日などの労働環境を聞いただけで不採用(そんなことを気にする方は向いていないと)
    ・選考期間がやたら長い(時間をかけておいて内定を出したらすぐに来い)

人材紹介会社が思っている「こんな人事は嫌だ」があまりにも共感出来るので驚きました。

【実録】本当に困った。人材紹介会社に聞いた残念な人事まとめ

重要な連絡にレスポンスをするのって社会人としての最低の誠意ですよね。確かにメールに頼るのはよくないですよ。電話もします。でも都合が悪くなると出なくなるんです。メールの返信も一切しませんし。なんなんでしょ。で、諦めて求職者さんに迷惑がかかるので選考NGを伝えることもありました。そして驚きなのが、しばらくすると何事もなかったように、「紹介をお願いしたい求人がありまして」というメールが来たり。あんたに推薦するわけないわ!

 

エージェントの意思なんてどうでもいいのでとにかくタマ送ってよ!と半切れな人事。おいおい。タマってあんた

 

現場からの選考結果を単に右から左に流してるだけの人事。伝書鳩でしょうか。人事としてNG理由などをしっかり把握せずに、結果だけを機械的に回答する方は困りますね。やりとりを人事と行うという場合、それではマッチングの品質が上がりません。じゃあ現場とやりとりすればよいじゃん!と思って現場と勝手にやりとりすると、正規ルートを通してくださいと人事に嫌われたり。そりゃ中々決まらないわけですよ。

人材紹介会社はクライアントの下請けでもなんでもありません。

採用してもらうのでありがたく敬ってはいますが、登録者主体で考えた場合、いい加減な対応をされたら、、、(怒)

人材会社・企業・登録者が平等にWin-Winになるのが正常な形のはずです。

良い人事とは

人材紹介会社にとって良い人事とは

上記の困った人事の反対が良い人事です。

レスポンスが早い、選考期間を引き伸ばさない、業務説明などを丁寧にしてくれる・・・などなど。

「この人の為に良い人材を見つけるぞ!」と思えるような、“熱”のこもった人事は良い人事です。

求人広告の掲載にしても、どうしたら人が集まるのかをあれこれと一緒に考えてくれると俄然やる気が出ます。

以前、求人広告を掲載する為の打ち合わせで、人事から「期待してませんから」と言われたことがあります。

確かに募集してもすんなりと人が集まるような求人ではありませんでしたが、せっかく求人広告を掲載するのに、、、。

私のやる気が急速に萎んでいったのは言うまでもありません。

こんなこともありました。

番組制作のアシスタントディレクターを募集する場合、多くの応募がある時代ではありません。

求人広告掲載を検討いただく会社には、正直に応募状況を伝えるようにしています。

人事から「そんなに来ないんだ?」「じゃ他所で探すよ」と言われたこともあるのですが、結果的に「他所」でも人は集まらなかったそうです。

後日「他所」で掲載した募集内容を見たら納得しました。

熱のこもっていない情報の薄い「未経験者歓迎!AD募集!」だけの募集内容でした。

アシスタントディレクターに限らず、超人気企業や大大企業でない限り、募集すれば来る時代は終わったのです。

まとめ

「良い人を採用したい!」と本気で取り組んでいる人事は話せばわかります。

幸いにも、キャリアトレインのクライアントはそういった人事が多く、逆になかなか人材のご紹介が出来ないことを心苦しく思っています。

「人事は会社の顔」と言われますが、私も強く共感します。

採用面接で志望者が抱く会社の印象は人事で決まると言ってもいい。

例えば、笑顔で快活な人事なのか、ニコリともしない陰気な人事か。

面接の前後も油断出来ません。

電話やメールでの印象、連絡が遅かったり。

最近はSNSを使って人事が広報になっているパターンも多く見られます。

どこでどんな印象がつくのか、全て人事にかかっています。

まさに良い人材が採用出来るかどうかは人事次第なのです!

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《石川かおり》

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