先週、就職・転職サポートでお会いしたSさんの履歴書は衝撃でした。

Sさんはテレビ番組制作のアシスタントディレクターとして約1年の“経験者”です。

専門学校を卒業してすぐにテレビ業界に入ったので、社会人としても1年生です。

なのに・・・履歴書の職務経歴欄には書ききれないほどの会社名が並んでいたのです！

H25.7月　株式会社○○○○　入社
H25.8月　株式会社○○○○　退社

H25.9月　株式会社○○○○　入社
H25.12月 株式会社○○○○　退社

H25.12月 株式会社○○○○　入社
H26.1月　株式会社○○○○　退社

H26.2月　株式会社○○○○　入社
H26.3月　株式会社○○○○　退社

H26.4月　株式会社○○○○　入社
H26.5月　株式会社○○○○　退社

H26.6月　株式会社○○○○　入社
H26.8月　株式会社○○○○　退社

H26.9月　株式会社○○○○　入社
H26.10月 株式会社○○○○　退社

H26.11月　株式会社○○○○　入社
H26.11月　株式会社○○○○　退社

合計8社！！！

どれも1ヶ月程度で入ったり辞めたり・・・
一番続いた会社でも3ヶ月弱です・・・

しかもすべて番組制作会社で、しかもしかも正社員として雇用されていました。

番組契約や期間派遣社員としてならばともかく、正社員です・・・。

ここまで入退社を繰り返してしまうのは問題ですが、採用する会社にも驚きました。

Sさんを自社の一員にするにはよほどの信用がないと難しいはずです。

これからのSさんにかけたのでしょうか？

だとしたら見事に裏切られた形になります。

私はSさんの話を聞いて、8社の退職理由に頷くことが出来ませんでした。

「先輩から不当な扱いを受けた」と言うような理由が大半です。

1～3社目までは同情すら覚えながら聞くことが出来ましたが、4社、5社・・・8社と同じような理由を繰り返されると、「Sさんに問題はなかったのか？？？」という疑問がむくむく生まれてきてしまいました。

まったく自分に否がないというのは実社会ではなかなかありません。

「ここはこうした方が良かった」など、Sさんなりの反省の言葉が少しでも出てきたならば次に期待しても良かったのですが、「会社を辞めたのはすべて人のせい」「自分は一切悪くない」と言われてしまうと背中を押しづらくなってしまいます。

今のままではどこに行っても同じ結末になってしまうでしょう。

自分を省みることが出来ない人には成長はありませんね。

Sさんも今度こそ気が付いてくれたらと思います。

《石川かおり》