【ショック!こんな会社は嫌だシリーズ】第9回:初対面で怒鳴る面接官!?伝わらなかった、あまりな叱咤激励・・・

2013年11月28日

夜9時。

ある企業で面接が始まりました。

面接担当者が撮影現場に出ていたということで、
遅い時間の指定となりました。

面接に臨むのは映像制作ディレクターSさん(34歳)

面接企業は地上波テレビ番組だけでなく、
TV-CMや通販サイトも手掛ける、社員数200名規模の映像制作会社でした。

あいにく台風接近により大雨になってしまい、
都心から離れた場所にある面接企業に行くのも一苦労でした。

Sさんは転職活動がほぼ初めてに近く、
改まった面接に相当緊張していました。
それだけ気合いを入れて臨んだ面接だったのですが・・・。

人事担当者の進行で始まった面接。
まずSさんに求められたのは自己紹介でした。
ややしどろもどろになりながらも懸命にアピールするSさん。
人事担当者はうなずきながら聞いてくれています。

ふと隣を見ると、現場責任者という面接官が仏頂面で腕を組んでいます。

目つぶってる?
寝てる?起きてる?

Sさんの話を聞いているのかどうなのか。
もちろんうなづくどころがまったく反応がないこの面接官に、
Sさんも話しを進めにくい様子。

ふんぞり返り過ぎて、イスから落ちちゃうんじゃないか?
と思っていたところ、突然の発言。

「全然ダメ!伝わらない!」

どうやらSさんの自己紹介がわかりにくかったそうなのです。

「ディレクターなんだから相手に伝わるように話さないと!」

どうみてもSさんはキレられています。

 

 

 

確かに言っていることはごもっともですが、
初対面の面接でそんな大声で怒鳴らなくても・・・。

私は初めて会ったこの面接官からどうSさんを守ればよいのか、
瞬時に防衛意識しか働きませんでした。

Sさんもシュンとしてしまい、人事担当者も苦笑い。
たかだか10分程度で面接が終わろうとしていました。

Sさんは逃げるように面接会場を後にしようとしています。
私は追いかけてフォローしました。

Sさんも長いテレビ業界生活で、あのような現場スタッフは山ほど見てきたそうです。
自分のあまりのふがいなさに早く立ち去りたい気分になってしまったというのです。

でも一言、「感じは良くないですよね・・・」とつぶやいたSさん。

面接で罵倒されたら誰だってうまくいきませんよ・・・。
私はただただお詫びするしかありませんでした。

翌日、この企業から届いた結果は一次面接通過。

「是非、二次面接にお越し頂きたく・・・」

面接で厳しい姿勢を取って応募者を試すこともあります。
とにかく企業はSさんを気にいったようですが、
Sさんの返事は、「すみません、辞退させてください・・・」でした。

あの面接官にSさんへの『指導』という愛情があったのかはわかりませんが、
とにかくSさんには伝わらなかったのです。

面接で見られているのは応募者だけではありません。
とりあえず、初対面で怒鳴っちゃう人は面接官にしてはいけないと思う今日この頃です・・・。

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